◆パート①「摂食・嚥下障害が疑われる症状」

「食べる機能」についてということで、今回は機能低下が疑われる症状をご説明いたします。次の症状に当てはまるものはありますか?食事の度に症状が現れる場合は嚥下障害が疑われます。

このような症状をそのままにして置くとどのような問題が出てくるのか?次回は嚥下障害で起こる内科的問題についてお話します。
言語聴覚士 石橋 良

◆パート②「摂食・嚥下障害でおこる内科的問題」

さて、「食べる機能」について、今回は内科的問題をご説明いたします。

◆パート③「誤嚥性肺炎とは?」

 毎日楽しく食べている食事ですが、時々は「むせる」ことがあります。左の図の赤い矢印を見てください。
我々は呼吸をする通り道と、食べ物を運ぶ通り道が交差しているため、食べ物を運ぶ道を通っているはずが、ちょっとしたタイミングで呼吸の道に入ってしまうのです。そして、「むせ」という現象で危険を避けようとしています。これが気管から肺にまで入っていくことを誤嚥と言います。誤嚥は誰にでも起こりうることで、普段は心配するほどでもありません。しかし、体力が落ちていたり、頻回に誤嚥を繰り返していると肺が炎症を起こします。これを、誤嚥性肺炎と言います。予防するには、体力を落とさず口の中をいつも清潔に保つことが大切です。
次回はひき起こす病気についてお話ししたいと思います。
言語聴覚士 石橋 良


◆パート④「嚥下障害を引き起こす病気

 
さて、今回は嚥下障害をひき起こす病気です。左の図をご覧ください。脳梗塞や脳出血が全体の半分を占めています。よく聞く病気の名前だと思います。脳梗塞になって身体のリハビリを受けていると聞いたことがありませんか?実は、身体だけではなく「食べる機能」にも影響を与えることがわかると思います。
次回は「食べる機能」を維持する為の体操をシリーズでお伝えします。
言語聴覚士 石橋 良
 
 
 

◆パート⑤「嚥下体操〜顔とお口の体操編〜」

 
今回は、お口の機能を維持するための体操を紹介します。食事の前に行うのも効果的です。みなさん試してみてください。次回は、発声練習を紹介します。
言語聴覚士 石橋 良
 
 
 
 
 
 
  

◆パート⑥「嚥下体操〜発生練習編〜」

今回は、お口の機能を維持する発声練習を紹介します。食事の前に行うのも効果的です。みなさん試してみてください。
 
言語聴覚士 石橋 良
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 


◆パート⑦「飲み込みの検査について」

お口の体操は継続されていますか?今回は検査についてお話ししたいと思います。飲み込みの問題はどのような検査をするのか紹介します。まず初めに一般診察です。現在どのような問題があるのかを把握します。そして、簡易検査と言って実際に水を飲んでもらったり、食べ物を食べてもらい状況を判断します。その後、より詳しい検査へと移ります。次回はより詳しい検査についてお話ししますね。
 
 
 
 
 

◆パート⑧「飲み込みの検査〜嚥下造影検査〜について

お口の体操は継続されていますか?今回は飲み込みの状況をより詳しく診るための検査についてお話ししたいと思います。写真は実際の検査場面です。様々な形態の食品に造影剤を混ぜ食べているところを分析・診断します。X線透視になるので外見から観察することのできない動作を診ることが出来ます。検査時間は10分程度なので患者さんへの負担は少ないと思います。次回からは治療と訓練についてお話します。
 
 
 
 

◆パート⑨「治療と訓練について」

今回は治療と訓練についてお話ししたいと思います。摂食嚥下障害に対する治療と訓練の特徴は、多数のスタッフがチームを組んで取り組む、と言う点にあります。外科的治療は栄養を確保するために行われる胃ろう増設も含まれます。我々はリハビリテーションを担当します。間接訓練とは食べ物を用いないで、器官の働きを改善させることを目的とします。直接訓練とは食べ物を用いて機能の上達をはかることを目的としています。次回は、訓練の内容についてお話し致します。
 
 
 
 
 
 
 


◆パート⑩「訓練について」

今回は訓練についてお話ししたいと思います。前回も話しましたが摂食嚥下障害に対する治療と訓練の特徴は、多数のスタッフがチームを組んで取り組む、と言う点にあります。間接訓練とは食べ物を用いないで、器官の働きを改善させることを目的とします。直接訓練とは食べ物を用いて機能の上達をはかることを目的としています。その他にも飲み込み機能の改善を図るための薬があります。次回は、肺炎からみた嚥下障害について数値的データを基に見てみましょう。

 

◆パート⑪「肺炎と嚥下障害」

日本における三大疾病と言えば「がん」「心臓病」「脳血管疾患」です。しかし、最近の調査によると「がん」「心臓病」の次に「肺炎」そして「脳血管障害」と順位が変わっています。以下の要因が増加の理由となっています。次回は、嚥下障害と姿勢についてお話します。


◆パート⑫「姿勢について」

今回は、嚥下と姿勢についてお話します。普段どんな姿勢で座っていますか?

このような姿勢で食事をすると、むせるなどの問題が起きやすくなります。正しい姿勢とは?簡単に説明すると次のような姿勢をいいます。

姿勢は毎日の習慣が強く影響しますので、「正しい姿勢で、楽しい食事!」を心がけてください。次回は食事の介助方法についてお話します。



◆パート⑬「食事介助について」


介助する時にはこんな事に気をつけましょう。
・こぼれても衣類が汚れないように食事用のエプロンを使用
・食べるものが分かるように、スプーンを見せながら口に持っていく
・多すぎず少なすぎず適切な一口量を口に入れる
・飲み込まないうちに次々と口に入れない
・のど仏の動きで ゴクン と飲み込んだかどうかを確かめる
・むせたら、治まるまで休む
食事介助は介助される側を経験してみると以上のことがよくわかると思います。
 

◆パート⑭「口腔ケア〜粘膜ケアについて〜」

今回はケアの実践についてお話しします。ほほの内側には、お口に残った食べかすや吐き出せなかった痰などがついたままになっていることがあります。また、お口をあまり動かさなくなった方やお口の潤いが十分足りていない方などは乾燥がすすみ新陳代謝が上手にできていないために、粘膜が固くなっている場合があります。ほほと歯ぐきの間には、多くの食べかすが残りやすいと言えます。注意して取り除きましょう。
 
ほほのケア方法
ほほのケアは、汚れをきれいにするだけではなく、スポンジブラシなどの刺激によるトレーニング効果も期待できます。汚れを全て取り除くことができなくても、トレーニングにもなると思ってほほのケアを続けましょう。     
用意する器具

◆パート⑮「口腔ケア〜粘膜ケアについて〜」

お口の中の衛生管理はいつも必要ですが、摂食・嚥下障害がある場合は誤嚥性肺炎を防ぐためにも特に大切になってきます。口腔ケアには大きく分けて口腔の「清掃を中心とするケア」と「機能訓練を中心とするケア」があります。要介護高齢者に対する口腔ケアの主な目的は「誤嚥性肺炎」「口腔の乾燥」「口腔機能の低下」を予防することです。
粘膜とは、お口の中のほほ、唇、上あご、歯ぐき、舌といった歯以外の柔らかい組織です。吸収や分泌などの機能を持ち、血管、神経などが分布しています。粘膜はお口の潤いの源であるだ液を分泌するためのとても大切な役割を持っています。
 
どうして粘膜のケアが必要なの? 
お口の中は歯だけではなく、ほほや唇の内側、上あご、歯ぐき、舌の粘膜にも、食べかすや細菌が付着します。健康なお口であれば自分で清潔を保つ力である自浄作用により、汚れが洗い流されるのですが、お口の機能が低下していると自浄作用が働きにくくなります。入れ歯を使っている場合には、入れ歯が直接触れている部分に、口腔内やお口のまわりの筋肉にまひがある場合は、まひ側の粘膜に、それぞれにたくさんの汚れや細菌がついています。自浄作用が低下しているお口の粘膜は、歯磨きだけで汚れや細菌をしっかり取り除くことが難しくなるため、粘膜をケアする意識が必要なのです。 
粘膜ケアの効果
粘膜の新陳代謝を促す ・ 粘膜を清潔に保つ ・ お口の感覚を取り戻す ・ お口の筋肉のトレーニングになる・ だ液の分泌を促す


◆パート⑯「おいしく食べると言うこと」

おいしく食べているか?お腹が空くと食欲が湧いてきます。そして、出来たらおいしいものを食べたいと思います。 そう、食べたいという意欲が湧くのは美味しいから。栄養を摂るために食べるのではなく、美味しいから食べる、特に大事です。
食べることは、栄養を摂ることだけが目的ではありません。味わう、食感、見た目で食欲がわき、美味しく楽しむというプロセスすべてが食べるということです。生きること
食べるを英語にすると、「EAT」です。食べることには次のような意味が隠されています。


◆パート⑰「トロミ剤」

とろみ剤とは、食べ物や飲み物に加えまぜるだけで、適度なとろみをつけることができる粉末状の食品です。とろみをつけるだけではなく、ゼリー状に固めることのできるタイプのものもあります。食品の温度に関係なく、とろみをつけることができます。
 
 
とろみ剤は、飲み込む機能の低下した方が、安全にお食事をするために使います。とろみをつけることで、お口の中でまとまりやすくなり、ゆっくりとのどへと流れていきます。日本介護食品協議会により、とろみの強さと使用量が区分されています。とろみの目安表示は4段階ありますので、表を参考に選びましょう。
 

◆パート⑱「注意が必要な食べ物」

お口の機能の低下によって、食べること、飲み込むことが困難になってくると、生命の危機を招いてしまいます。その方の食べたり飲んだりする働きがどの程度なのか、どのような状態にあるのかを日常の様子から判断し、状態に合ったお食事のかたちを整えましょう。
一見食べやすく工夫されている「キザミ食」は、お口の中でバラバラになり、まとまりにくくなります。よく噛めていない状態で無理に飲み込もうとすると、むせや誤嚥の危険が高まります。
 

食べたり飲んだりしにくい食材

◆パート⑲「嚥下体操」

シリーズとして行ってきたこのコーナーも節目を迎えました。最後にエンゲ体操を入れたいと思います。
お口の健康は身体の健康につながります!次回からは脳についてお話しして行きます。