新年を迎えて
特定医療法人 謙仁会 院長 山元 博

 2006年は、社会保障費削減の一端として、利用者負担増、医療費削減の医療制度改革がはじまりました。身近な例として、リハビリテーションの制限、療養型病棟の負担増、介護保険によるデイケアの回数制限などに伴い、患者様にもご迷惑をかけています。病院にとっては、診療報酬も下がり、この傾向は今後も続きます。地域医療に応えられる十分な医療の質を確保するためには、医療費削減は痛いことですが、頭を使って、乗り越えなくてはなりません。節約なども、大事なキーポイントになります。
 医療の質を確保するというのは、今まで以上に患者様の信頼、安心、安全を確保できる病院環境を整備することだと考えています。そのためにも、病院機能評価の審査を受ける体制作りを進めていきます。患者様、家族様、職員の声が病院運営に反映され、迅速にシステムが改善される組織作り、患者様を中心とした職員の働きやすい環境作りを目指しています。2006年12月12日に病院機能評価の審査の申し込みを行ないました。1年間の猶予しかありません。兎に角、頑張るのみです。
 山元記念病院の強みは、救急医療に力を入れていることです。毎年、700台以上の救急車を受け入れていて、伊万里有田地区では最高です。当院の先生は、大学の救急部の応援もあり、救急患者を積極的に受け入れています。ただ、現在、問題になっているのは、病院満床のため、受け入れたくても断らざる得ないことが残念です。病院に地域連携室を立ち上げ、病状が安定され、手のかからない方は、主治医と相談の上、退院を勧め、施設紹介も行っています。今後も、患者様のご理解の元、入退院の回転を速くして、救急患者の受け入れを進めていきます。また、謙仁会の強みは、病院、楽寿園、幸寿園という3施設があるというところです。人事、教育、情報の交流を緊密にすることが謙仁会の発展につながると考えます。特に、施設同士で補完し合えるようになれば、信頼を高めることにつながります。自分の所さえ良ければという風潮では、目の前の危機は乗り越えられないと考えています。交流をみつにすることも、重要なキーポイントです。
 前理事長より、目の前の困難が立ち塞がる時には、原点に戻るように教えられています。病院の誓い「患者さんは常に正しい。」「頭を下げよ。」「ベストを尽くせ。」を守れば、道は開けるものだと信じています。今年も、今まで以上に私を含め職員は実践していきましょう。

 
平成19年1月20日